不登校は気づきがいっぱい!

不登校の子を持つバイリンガルママが綴る日々と英語といろいろと。

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なぜ学校に行かなくなったか

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こんにちは!MommySunです。

今は息子が学校に行かないことは我が家の日常となっていて、最初の頃のことはあまり振り返らなくなっていましたが、当初は我が家の「大事件」だった息子の不登校。ブログを書くにあたり、当時のことをいろいろと思い出しています。

そもそもなぜ学校に行かなくなったか。

今日は、息子が学校に行かなくなった経緯をお話しさせて頂こうと思います。

 

なぜ学校に行くのか分からない

親から見て、息子は友達との関係も良好で、目立ったトラブルもありませんでした。リーダー的ではないにしても、クラスのみんなを笑わせるようなタイプだったようです。勉強もそこそこ、宿題も取り組んで、ごく普通に小学生らしく過ごしているように見えていました。

ところが、あとから息子と話して知ったのですが、ずっと本人のなかでは「なぜ学校に行かなくてはいけないのか」と、疑問に感じていたようです。

興味の持てないことを勉強させられる。争いごとが嫌いなのに、運動会で競争させられる。自分は何も悪くないのに、クラスまとめて怒られる。何十人もいるクラスの中で、自分の声がなかなか届かない。ほかにも数々の違和感を感じるようになり、やがて教室が「怖い」と思うようになったとのことです。

積み上がった違和感が、体の不調として表れはじめ、授業中に頭痛や腹痛などを訴えることが増え、頻繁に保健室に行くようになりました。

そしてとうとう、朝起きて学校に行く時間になると、

 「行きたくない」

と、言うようになりました。

 

エネルギー切れ?

学校の先生方やカウンセラーさんなどに相談すると、まず言われたのが

「学校で頑張りすぎてエネルギーが切れたのかも」

「充電が必要」

「少し休ませたら、元気になるでしょう」

という言葉でした。

そう言われていたこともあり、私も夫も、一過性のものと考えていました。

学校で疲れが出たんだろう。甘えたいのかもしれない。ちょっとした反抗期の一種かも。まさか、全く学校に通わなくなるなんて思いもしていなかったので、ちょっと休めばそのうちまたランドセルを背負って元気に登校するだろうと思っていました。

とにかく「エネルギーが回復」するのを期待して、少し休ませることにしました。

 

学校、戻るよね?の圧

私はまだその頃は「学校は行くもの」という価値観を強く持っていて、行きたくないという理由だけで何日も休ませることにどこか抵抗がありました。息子が体の不調を訴えるほどなのに。なぜそこまで学校に行かせることに執着していたのだろうと、今なら思いますが、当時は社会の流れに沿って生きることに重きを置いていて、なんとかして学校に戻さないと!と思っていました。

今日は休んでも、明日は行けるかな?行けるよね?そのようにやんわりと強く圧をかけていた私。休めば休むほど、余計に学校に行けなくなるのではないかとの焦りもありました。

息子の状態がよくなるはずもありません。息子の表情は暗くなる一方、体調も不安定のままでした。

 

まるごと受け入れるだけでよかった

あるとき、息子の体調が心配で小児科に行き、息子が学校を休みがちになっていることも話すと、その小児科医が息子にこう言いました:

「学校に行きたくなくて休んでるんだ?いいね、順調順調!

そして、私に、

「子供が健康であれば、あとは全部二の次ですよ」

 

その言葉を聞いて、私はハッとしました。

私は、学校に戻すことに必死になっていて、目の前の息子の気持ちを包んであげていなかった。

息子が元気で健康で笑顔であれば、それ以外は二の次。確かにそうです。

学校に行くも行かないも、まるごと肯定し、受け入れるだけでよかったのでした。

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不登校の始まり、自分らしく

やがて完全に学校に行かなくなり、我が子の不登校がスタートしました。

葛藤し、迷うこともありましたが、何があっても息子の味方であることに意識を戻し、それを元に動いて行きました。

いろいろな人に会って話しを聞いたり調べたりして、不登校の現状を知る機会を増やし、学校に戻すことだけが選択肢ではないと理解するようになりました。

今思えば、確かに、当時の息子のエネルギーは切れていたのでしょう。でもそれは、学校で頑張り過ぎたからではなく、自分らしくいられない状態をずっと続けていたから。

今、息子は明るく笑い、私や家族を笑わせてくれます。本人の個性が自由にのびのびと日常のなかで発揮されています。エネルギー満タンです!

こうやって当時を振り返ると、私自身がガッチガチだったことにも気付きます。息子が不登校になったことで私自身の枠が外れて楽になるというのも思いがけないものです。

子供が学校に行かなくなるのは相当動揺しますが、意識をどこに向けるかで大きく変われると思います。いろいろな不登校のケースがありますが、我が家にとっては、息子が息子らしくいられ、家族も新しい考え方を持つきっかけになりました。

 

この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。

Thank you for reading!

 

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